「ライバルはつくらない」ホークス・石川柊太投手にインタビュー

 2021年シーズンも日本一を目指し、宮崎市で春季キャンプに励む福岡ソフトバンクホークス。昨季、リーグ最多勝と最高勝率のタイトル2冠を獲得した石川柊太投手に、今季の意気込みやプライベートについて、リモート取材で聞きました。
この記事の目次

「完封した試合は、思っていた以上の達成感があった」

©SoftBank HAWKS

―昨季は、チームや自身にとってどんなシーズンでしたか?

 チームとしては(日本一という)最高の結果だったので、大満足です。個人としては、うーん…規定投球回数に到達しなかったという部分がまだまだだなと。タイトルは獲得できましたが、先発の役割は、抑えるのは当たり前で、長いイニングを投げるのが大事と思っているので、物足りなさを感じました。ただ、(2019年の)けが明けで1年間投げ切れたことは、とてもよかったです。

―昨季、一番印象に残っている試合とその理由を。

 やはり完封した試合で、理由は完封したから(笑)。最後、(甲斐)拓也がこっち(マウンド)まで駆け寄ってきてボールを渡してくれて、そんなことって最初から最後まで投げないとないことだし、初めての経験だったので、自分で思っていた以上に達成感がありました。

―試合のウイニングボールはどうしていますか?

 ウイニングボールは基本全てとっておくタイプで、完封試合のボールも持っています。まあ全部実家に置いているんですけど(笑)。親戚にあげたりもしています。昨シーズンの初勝利は北海道(札幌ドーム)だったので、その時は北海道にいるおばあちゃんにあげました!

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―コロナ禍で、昨シーズンは調整も難しかったと思いますが、登板前の準備など特に気を付けていたことは?

 体の調整はそれなりに難しかったですが、シーズンが始まってしまえば臨機応変に対応できました。ただやっぱり気持ちの部分で、無観客という状況は、試合に向けてのモチベーションの維持や、試合に入る感覚をつくるのに難しかったです。1週間かけて自分の気持ちを追い込んでいくようにしていました。

―レッドブルを飲んで試合に臨んでいたとか。それ以外にルーティーンなどは。

 レッドブル以外だとそんなにないですね(笑)。レッドブルは、ブルペンに入った後、試合開始30分前くらいにロッカーへ戻ってきたときに、200mlくらいのサイズをぐいっと(笑)。試合開始時間に合わせて(テンションが)上がってくるようにしていました。

 あ、でも試合前にうどんとバナナを食べて、30分前にはゼリー飲料を飲んで試合に臨むというのは毎回変わらなかったです。本当はもっとたくさん食べたいんですけど、あまりたくさん食べると体が重くなるのでがまんして…。あとは試合中、5回(グラウンド整備時)にもゼリー飲料でエネルギーを補給していました。

 

―自主トレでは初めて沖縄県宮古島へ。宮古島の印象やおいしかった食べ物などは?

 「暖かいな」というのが第一印象でした。東京がすごく寒くて、そこから向かったので、余計感じましたね。動きやすいなあと思いました。あとはめちゃくちゃ海がきれいでした! 砂浜を走ったのですが、「海、きれいだな~!」って。

 ご飯はこういう状況下だったこともあって、外食もできなかったし、栄養士の方が同行していたので、沖縄っぽいものというとゴーヤーチャンプルーを食べたくらいなんですよね(笑)。あとホテルの食堂でソーキそばを食べました!

―毎年、一緒に自主トレをしている千賀滉大投手とは、普段も仲が良い印象です。どんな話をしている?

 ずっと野球の話をしています。「今日のキャッチボールの動画見て」とか「SNSに載っていたあの投手のピッチング見た?」とか。トレーニングの方法とかも話しています。「こういう方法でトレーニングしたら、自分はこういう感覚になったんだけど」「やっぱり? 自分もです!」とか。そんな話ばっかりですね。

息抜きはやっぱりゲームと「ももクロ」!

―キャンプ中も外出は難しいかと思いますが、休日の過ごし方、息抜き方法は?

 ゲームですね! ホテルにゲーム機を持ってきているので、オフの日は午前中ゆっくり起きて、ホテルの食事会場でお昼を食べて、夕方前にはもうお風呂へ向かいゆっくり浸かる。ストレッチをした後もゲーム。ゲームして夜ご飯食べてまたゲーム、って感じです(笑)。

―「モノノフ」(ももいろクローバーZのファンの愛称)として知られる石川投手。好きになったきっかけは?

 2012年かな、「ももクロのすごいところ」みたいなまとめ動画がおすすめで出てきて、見たら「この曲いいな」って思ったので、仲が良い同級生に次の日「ももクロって知ってる?」って聞いたんです。そしたら、「えっ! 昨日自分も見たよ、めっちゃ良かったんだけど!」と。そこから話が盛り上がって一気に(笑)。「DVD買って一緒に見よう」って、先輩も合わせて3人で見て、ハマりました。一緒にコンサートに行く機会は減ってしまったのですが、いまだにももクロ関係の連絡は取っています!

―同じく「モノノフ」の田中将大投手が日本に戻ってきましたが、モノノフとして「ここは負けない」というところは?

 モノノフとして(笑)!? いや、こういうのは勝ち負けとかじゃないですからね。推しがいればもうモノノフなので。1曲しか知らないからモノノフじゃないとかっていうのも違うので! ただライブに行っている回数はおそらく勝っているんじゃないかなーと思います(笑)!

―年末放送された「第4回 ももいろ歌合戦」では、石川選手が推す佐々木彩夏さんとダンスを披露。どのくらい練習されましたか?

 出演の4日前くらいに「これを踊ってください」って動画が送られてきたので、2日前くらいから妹と一緒に練習しました。さすがにこれは練習しないと、と思って。緊張したし大変でした本当に。

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―ゲームやももクロ以外で今ハマっているものはありますか?

 いや~特にないですね。それだけ(ゲームとももクロ)で十分じゃないですか? それ以上増やしちゃうと野球がおざなりになっちゃうんで(笑)!

自分を見失わないようにライバルはつくらない

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―野球の話に戻ります(笑)。チーム内にライバルだと思う人は?

 いません! 大学の頃からそういう存在はつくらないようにしています。競うと自分を見失って疲れちゃうので。「あいつより自分の方が頑張っているのに。練習しているのに」と人と比べて痛い思いをしたことがあるので。自分じゃどうしようもないことってあるんですよね。

 例えば、ランニングメニューでも、「ライバルより走ってやる」と思ってやっていて、ライバルがもしいなくなったら、目標を失い自分がどう頑張ればいいか分からなくなりますよね。1人で考え、1人で練習する時間を大切にして、自分との闘い方を学んでおかないと。

―無観客開催のキャンプはどうですか?

 ありきたりな言葉ですが、寂しいという言葉に尽きます。自分は逆の立場(ファン側)の気持ちも少なからず分かるので…。ファンの皆さんが一番寂しいんじゃないかなと思います。なので、試合が始まった時に元気な姿というか、感動してもらえるような、そんなピッチングができるように頑張るだけです。

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―新シーズンへの意気込みを聞かせてください。

 まだコロナの影響がどうなるか分からないですが、昨年のように自粛期間があるわけではないと思うので、調整が難しいという言い訳はできません。昨シーズンは自分なりに頑張って、タイトルも取れました。その分、かけられる期待も大きくなっていると思います。それらに対してのプレッシャーもあるけれど、自覚と責任をしっかり持って、自分の中のハードルも少しずつ上げていかないといけないなと。頑張るのは当たり前で、その上で自分らしいピッチングができればと思います。

―最後に読者へメッセージを。

 いつもたくさんの応援、ありがとうございます。昨季は特に「応援の力」を強く感じました。応援は本当に自分の力になっていて、感謝しかありません。皆さんの声援に応えられるように、今年も全力投球でスピーディーなピッチングを見せたいと思います。引き続きよろしくお願いします!

いしかわ・しゅうた

1991年12月27日生まれ、東京都品川区出身。185cm、87kg。右投げ右打ち。創価大学―ソフトバンク(2013年育成ドラフト1巡目)。

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