電子ピアノにまさかのアレが? 思わず吹き出す子どもの発想

 娘がピアノを習い始めたのは4歳の頃でした。いつまで続くか分からないということもあり、初めは家にあったおもちゃのキーボードで練習させていました。でもこのキーボードは鍵盤を押すたびにアン〇ンマンがピコピコ動く仕組みになっていて、さすがに集中できません。そういうわけで数カ月後、ちゃんとしたピアノを買うことになりました。

 娘がピアノを習い始めたのは4歳の頃でした。いつまで続くか分からないということもあり、初めは家にあったおもちゃのキーボードで練習させていました。でもこのキーボードは鍵盤を押すたびにアン〇ンマンがピコピコ動く仕組みになっていて、さすがに集中できません。そういうわけで数カ月後、ちゃんとしたピアノを買うことになりました。
 といってもわが家は狭いマンション暮らし。ですからサイズも控えめでボリュームも調整できる電子ピアノに決め、到着の日を待ちわびていました。
 そしてついに電子ピアノがやって来ました。控えめサイズとはいえ、今までのおもちゃのキーボードとは比べ物にならない立派なピアノに娘は大喜び! しかも電子ピアノには音色を変えられたり、自動演奏ができたりする機能が付いていて、ボタン1つでクラシックやジャズの名曲が流れるのです。
 娘はボタンを端から押しまくっては「おぉ!」と感嘆の声を上げていました。いろいろな曲をかけてはノリノリで踊ったあと、娘が触ったボタンは「メトロノーム」。音楽のテンポを合わせるために、一定のリズムで音を刻んでくれるあの装置ですが、電子ピアノには搭載されているのです。
 メトロノームのスイッチが入り、カッカッカッカッカッカッカッ…と単調な音が聞こえてきました。すると娘はあんぐりと口を開け、固まってしまったのです。私は不思議に思いました。今までのゴージャスでリズミカルな自動演奏に比べると、シンプル極まりないメトロノームの音に、娘はどうして固まったのでしょう?

PexelsによるPixabayからの画像

見ていると、娘はゆっくりとピアノの椅子から降りました。そして鍵盤の下に潜り込み、ピアノのボディに耳を近づけてメトロノームの音にじっと聞き入っていました。「どうしたの?」と声を掛けようかと思った時、娘はくるりと振り返りました。そしてピアノを指さし、ひそひそ声で教えてくれました。
 「ママ、ここキツツキさんいるわ」
 私は思わず吹き出しました。まさかメトロノームの音をキツツキと思うとは! 大人には思いもつかない娘の発想が面白くてかわいくて。そして子どもならではの柔軟な想像力をうらやましくも思いました。あれから6年がたちましたが、わが家のキツツキさんは今でも毎日カッカッと律義にリズムを刻んでくれています。

(ファンファン福岡一般ライター)

※掲載されている情報は、2020年09月時点の情報です。プラン内容や価格など、情報が変更される可能性がありますので、必ず事前にお調べください。
2019年10月1日からの消費税増税に伴い、表記価格が実際と異なる場合がありますので、そちらも併せて事前にお調べください。

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