大ヒットドイツ映画「グッバイ、レーニン!」 (2003)

ボンジュール!   月日の経つのが速いと感じるのは、歳のせい? 若い人からもう4月!という声を聞くとなぜかホッとするんです。 桜が満開になると必ず雨が降り、桜の花の命のはかなさを毎年思う季節となりました。
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さて今回はドイツ映画(2004年日本公開)をご紹介します。ベルリンの壁が崩壊された1989年、東ベルリンに住むある一家の体制の変化に翻弄される母と息子の愛の物語です。
ドイツで公開後大ヒットし、ドイツ歴代興行記録を更新し、2003年のベルリン国際映画祭で最優秀ヨーロッパ映画賞他、数々の映画賞に輝いた作品です。

【ストーリー】
アレックス青年は、東ベルリンで母と姉の3人暮らし。母親クリスティアーネからは父は家族を捨てて西ドイツに女を追って亡命したと聞かされていた。その後彼女は益々共産主義に傾倒していき、社会活動に熱心に参加していた。
東ドイツ建国40周年の記念日、現状に少なからず不満を抱えていたアレックスが反体制デモに加わり、警官隊ともみ合っているところを通りかかった母親が偶然目撃し、ショックのあまり心臓発作を起こした。
彼女が意識不明の間に、民主化の波が押し寄せ、ついにはベルリンの壁が崩壊し、東西ドイツは統一した。発作から8か月後、クリスティアーネは奇跡的に意識を取り戻した。アレックスは、担当の医師から、2度とショックをあたえないよう、その時は命取りになると宣告され、医師や姉の反対を押し切り、余計な情報を耳に入れないよう母親を自宅に連れて帰った。ドイツ統一を知らない母親に旧体制のままを装い、国営食料品の空き瓶をあさり、スーパーの商品を詰め替えたり、映画マニアの友人に協力してもらい、偽のニュースを作ってビデオで流したり、と孤軍奮闘する。
アレックスの嘘を薄々母親も感じてきたある日、父親の亡命の本当の理由を聞かされた。父親は何年も孤独と闘いながら西ドイツで家族を待ちわびていたのだった。

冷戦時代に築かれたベルリンの壁に、多くの家族、親戚、友人たちが分断を余儀なくされ、壁崩壊の1989年までに西側に壁を乗り越え亡命しようとして136人もの人たちが射殺されたそうです。犠牲者には幼い子どももいます。
映画は急転する政治的な背景の中で庶民がどう対処していくのかをアレックスやその家族や友人たちをからめて描いています。 題名の「グッバイ、レーニン」には全面的に民主化を称賛しているのではなく、旧体制に対するノスタルジーが含まれているような気がします。

決して暗くなく、ユーモラスな場面も多いけど、軽すぎず重すぎずの秀作です。
 
では、次回もお楽しみに! 
 

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