【ナイロビ国立公園・ケニア】ゴム鉄砲でライオンと戦うノダ!サファリでの決まりごと~珍国の女王~

 少し前に、狩猟を趣味とするアメリカ人歯科医師がジンバブエの国立公園で、サファリのガイドと共に人気ライオンのセシルを追い掛け回して、残虐な殺し方をしたと大問題になった。そのニュースを受けて、アフリカの動物たちに起こっている悲惨な出来事として象牙問題について、書かせてもらった。
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セシルを殺した現地ガイド兼プロハンターは逮捕されたとのこと。

悲しいかな、生活の為にお金持ちの趣味に付き合うべく、現地ガイドが自分の特権を利用し、こういう大問題になる事がある。しかし、それは一部で、ガイドのほとんどはサファリでの仕事に誇りを持っている。動物を、サファリを心から愛している。今日はその事も伝えたいと思う。


ケニアのサファリと言えば、マサイマラ国立公園が有名だが、実は首都ナイロビにも気軽に楽しめるサファリがある。中心地から1時間ほどで行けるのだ。

ナイロビのビルディングをバックにバッファロー。違和感のある光景。

確かにナイロビはマサイマラとは規模的には差があるが、サファリ入場と同時にいきなり、マントヒヒの大群100匹以上が車の前を横断したり、

森の奥からどんどんやってくる。

通り過ぎるのをひたすら待つしかない。

可憐で美しい極楽鳥を目の前で見ることが出来たりと、なかなか楽しませてくれる。

サファリならではの光景。

首都と言っても中心部を離れると、すぐに壮大な風景に出会えるのがアフリカの魅力。
国立公園は空港に向かう途中の幹線道路沿いにあるため、早朝はキリンさんが中央分離帯まで出てきて草を食べていることもある。

朝靄に浮かぶキリンに何度驚かされたことか。

そして、事件が起こった。
 
四駆でサファリを満喫中に、ライオンが住むエリアで車がまさかの故障\(◎o◎)/!
入口からはかなり奥に進んでいたので、すぐに事務所に電話をかけたが、新しい車を用意して、その場所に来るまでは1時間半から2時間はかかるとのこと。
まあ、時間はあるからとのんびり待つことに。ライオンも見たかったし、まいっかと。
のんびり構えている女王に、ガイドがこう言う。
 
「今ね、母親は赤ちゃんを出産したばかりなので、イライラしてるんだ。だから、絶対に車から降りないでよ!」
 
と真剣だ。もちろん降りる訳がない。いくら女王でも百獣の王様には敵いませんから!
 
そして何やらヘンテコな道具を取り出し、自慢気に
 
「ライオンが来たらこれで追い払うノダ!」
 
女王の頭は???だ。だってそのヘンテコな道具は絵にするとコレ。
(絵心はないのはお許し頂きたい。)

子供の頃に作ったような気もするゴム鉄砲。

要はゴムの部分に石ころを置いて、ゴムをビヨヨヨヨーーーーンと伸ばして、
石ころを飛ばすというもの。
もし万が一、ライオンが近寄って来たら、この頼りないゴム鉄砲で追い払うらしい。
 
「ふ、ふぅ~ん、へ、ヘぇ~、ス、スゴイネ・・・(;一_一)」
 
としか言いようがなかった。それで本当にライオンが退散するかは疑問だったが、ガイドもドライバーもそう言うのだから、信じるしかない。
(何度も言うが、絵心がないのはご理解頂きたい。)

女王の頭の中なかのイメージ画。石ころにビクともしないライオンにビビる女王。

 そして、
 
「国立公園にいる動物には、傷ひとつ付けてはいけないという厳しい決まりがある。」
 
と教えてくれた。
ナイロビ国立公園だけでなく、アフリカの各サファリにはパーク・ルールという決まりがある。
例えば、
「緊急時以外は決められた道を外れてはいけない。」
「一度に5台以上で動物に近づいてはいけない。」
「動物を見る時は25メートル以上離れる。」
など。それを破ってしまうと、もちろんサファリは続行出来ないし、ガイドも罰せられる。
だから、ジンバブエのガイドは国立公園外にライオンのセシルを餌でおびき出したのだ。
 
私がいつもお世話になるアフリカ人のサファリのガイドたちは、心からサファリと動物を愛している。
もう何年もお世話になっているケニア生まれのナイロビ在住のスティーブン(35歳)
彼の将来の夢は 
「妻と子供たちとサファリで暮らすこと。」
毎朝サファリに昇る朝日を見て、動物たちと同じ環境で過ごし、一日の終わりには、サファリに沈む夕日を見たいのだと。サファリを語る彼の眼はキラキラしている。
 
セシルを殺したガイドはどんな心境だったのか、お金に目がくらんでいたのか、いつものことなので、麻痺してしまっていたのか…。
 
弓や銃に絶対に抵抗できない動物たち。そして、残された子供たちの行き場は…。

めったに人前に姿を現さないという「白サイ」の親子。

ライオンエリアで待機している時、ガイドから「動物を傷付けてはいけない。」という
ルールを聞いたので、実際にライオンが襲って来たらどうなるのかと少し恐怖だった。
しかし、よく考えたら動物達の世界に人間がお邪魔させてもらっているのだ。
極端な言い方をすれば、本当は何が起きても、文句を言ってはいけないのだ。
もちろん、この時は何事もなく、あの頼りないゴム鉄砲を使うこともなかった。
そしてちょっぴり残念なことにライオンに会うこともなく、サファリツアーを終えた。

故障車、サヨナラ。修理する人がライオンに襲われないように祈りながら別れた。

セシルの事件から、数日経った後、ジンバブエの同じサファリ内でガイドがライオンに噛まれて亡くなったというニュースが入った。
犠牲になってしまったガイドはセシルの事件とは全く関係のない方。
「何が起きても文句は言えない。」
と言っておきながら、心にこみ上げるものを感じてしまった。
 
動物と人間、傷付けあうことなく平和に暮らせる日は来るのだろうか…?
 

※情報は2015.9.7時点のものです

珍国の女王

【珍国→珍しい国→日常ではあまり耳にすることのない国】

縁あって100ヶ国以上の国や地域を訪問させて頂いております。 なぜ、自分で女王と言ってるかというと、西ヨーロッパ諸国を訪問した時に 立て続けに現地の人に、どこかの女王に似てると言われて有頂天になってるから。 どこの国の女王かは不明だけど。 特技は、どんな地域にでも雨を降らせて、虹を架けること。 究極の雨女です!

※掲載されている情報は、2020年02月時点の情報です。プラン内容や価格など、情報が変更される可能性がありますので、必ず事前にお調べください。
2019年10月1日からの消費税増税に伴い、表記価格が実際と異なる場合がありますので、そちらも併せて事前にお調べください。

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