【福岡カフェ】テーブルの上をプロデュースして “食事を楽しめる場所”に変える、ソネス流ケータリング。

    カフェ・ソネスが新しいワークスタイルに合わせ考案した「コミュニケーションランチ」は、テレワーク導入で社員が顔を合わせる機会が減り、その時間が貴重になった今ランチケータリングを通してコミュニケーションの場を提供したいと考えたもの。今回は、フリーライターの山内 亜紀子さんが、代表の木下さんに、コロナ禍で初開催した業界初のケータリングショーや、ソネスが考える新様式に合わせたケータリングなどの話を伺いました。
    この記事の目次
    フクリパ

    福岡カフェブームの火付け役、カフェ・ソネスとは?

    フクリパ:アレルギーやヴィーガン仕様などにも対応している手作り弁当

    今年で23年目になる10坪ほどの小さなカフェ、ソネス。福岡のカフェ文化を牽引し、根付かせた店のひとつですが、近年はこれまでのオードブルやホテル系ビュッフェとは違う、ソネス流ケータリングが話題になっていました。

    2015年6月にリニューアルし、「食べることがもっと楽しくなるカフェ」を新しいコンセプトに、通常のカフェ営業から弁当の販売、またケータリングをはじめ、企業とのメニュー開発やイベント出店など、「食」に対して多方面からアプローチしています。

    映画や演劇の上映、ワークショップなどのイベントも積極的に行っていて、出会いやカルチャーを生み出す場所として愛されている老舗のカフェです。

    11月に開催した、業界初の単独展示会「ケータリングショー」

    ーー昨年は600件以上のケータリング実績があったソネスも、新型コロナウイルスの影響で一時受注が白紙になります。そして徐々に社会が日常を取り戻しつつある中、業界初の単独ケータリングショー「ソネス ケータリングショー」を11月開催。店舗単独でのケータリングショーは全国的にも珍しく、またコロナ禍でのケータリングショーは話題になり、感染防止対策を徹底したショーは時間予約制で250人が来場しました。

    ※業界初は、2020年12月19日Google「ケータリングショー」単語検索調べによるもの。

    フクリパ:感染拡大防止の為すべて個食で提供した「ケータリングショー」

    木下さん:
    「ケータリングショーをやろうと思ったきっかけはコロナです。ここ数年ケータリングは順調に伸びてきていて、昨年は800〜900件の問い合わせをいただき、その中から630件(定期契約抜き)を受注させていただきました。

    だから、今年は飛躍の年にしようといろいろ考えていたんです。そんな矢先新型コロナウイルスの影響で4月、5月は受注が90%減。緊急事態宣言で自粛中、飲食店がテイクアウトに切り替えたり、オードブルをつくったり試行錯誤していた時期だったと思います。

    僕たちも、店舗営業はもちろんケータリング、オードブル、お弁当もやっていましたが、やはり自分たちの強みはケータリングをプロデュースすることだと思っていたので、どうしたらその強みをこの状況で強化できるか考えていました。

    このコロナ禍で僕たちのケータリングを多くの人達に見ていただき、ブランディングしたいと考えました。ソネスのケータリングを実際にみたことがない人など、まだ僕たちのケータリングを知らない人たちと、コロナの中でもつながれるのではと考えたのが「ソネス ケータリングショー」です。

    大規模な集合体でのケータリングショーはこれまでもあったようですが、店舗単独でのケータリング展示会は全国初だと思います。」

    ※2020年12月19日Google「ケータリングショー」単語検索調べによるもの。

    フクリパ:今回の「ソネス ケータリングショー」ではサーカスをテーマに

    「あえて今までやったことがなかったことをやってみようと思ったんです。自粛期間が明けて8月に開催を予定していたのですが、11月に延期。密を避ける為に、定員は当初4部制で各回30名の予定でしたが、多数の申込をいただき7部制に増やして最終的に来場者数は250名になりました。

    お客様が考える、ケータリングのイメージを超えていかなければと思っています。いかに華やかに、サプライズ感を出して喜んでもらえるかを常に考え、今はコロナ禍ですから、すべて小皿にのせ、共有のトングを使わず、箸をつつきあったりしないように感染対策をとっています。

    今回「ケータリングショー」を開催したことにより、スタッフのスキルが更に上がったことも大きな意味がありました。大規模なパーティーが減っていたので、実践の機会をスタッフに与えられたこともよかったと思います。

    僕たちのケータリングは基本的にコンセプトやテーマを決めるのですが、今回の「ソネス ケータリングショー」ではサーカスをテーマにしました。コンセプトをしっかりつくることが、ケータリングの新しい可能性を示し、ソネスのブランディングを強化することになりました。」

    コロナ禍でみつけた新しいランチの提案「コミュニケーションランチ」

    ーー自粛期間中に多くの企業がテレワークを取り入れ、自粛解除後も出勤日数を減らしたり、そのままテレワーク勤務が続いていたりと、ワークスタイルも新様式に変わっています。そんな中、木下さんの考えたケータリングプランが「コミュニケーションランチ」。コロナの影響から生まれた新プランです。

    ※コミュニケーションランチは2021年より開始予定。

    フクリパ:CAFE SONES オーナー 木下雄貴さん

    木下さん:
    「新型コロナウイルスの感染拡大の中、テレワークスタイルを取り入れている企業が増えています。この流れはこれからさまざまなオフィスに浸透していって、これからのスタンダードなワークスタイルの一つとして広がっていくだろうと思います。

    スタッフが一堂にそろう日が限られるからこそ、限られた時間のコミュニケーションが更に重要になってくるはずだと思いました。これから変わっていく職場環境の中で、新しく必要とされるケータリングがあるのではと考えたのが「コミュニケーションランチ」です。

    飲食の仕事はそもそも使命感がないと続けていけないと思っています。誰かの役に立って、誰かのためにならないといけない。ケータリングを通して“食”の力で仕事の活力、鋭気を養ってもらう為、僕たちができることを考えた結果生まれた新提案です。

    今までは仕事が終わった後に飲みに行ったり、歓迎会や送別会、忘年会などが当たり前にあって、社員のコミュニケーションがとれていました。ですが、コロナ禍で社員同士のコミュニケーションが取りづらくなっているという声も聞きます。

    「コニュニケーションランチ」は、昼の限られた時間でやるからこそ、時間を有効に使った若い人たちに受け入れられやすい、仕事との切り替えができる現代に合わせたコミュニケーションだと思っています。」

    テーブルの上をプロデュースして “食事を楽しめる場所”に変える

    ーー実店舗であるカフェと場所に合わせてテーブル上をプロデュースするケータリング。店舗を持つソネスだからこそ考える“店舗にこだわらない食の提案”が、これまでの実績を生み依頼人の満足度を上げている。そんなソネスが考えるケータリングの魅力とは?

    フクリパ
    フクリパ:トヨタカローラ福岡さんの車道と車をモチーフにしたケータリング

    木下さん:
    「“食事の楽しみ”を提供することって、店舗でなくてもできると思っています。オフィス、会議室、自宅、公園、海岸、キャンプ場など、どんな場所でも“食を通して時間と空間をつくる”ことができます。お客様が楽しみたいと思う場所で、テーブルの上を僕たちがプロデュースして、その場所を“食事を楽しめる場所”に変えるんです。

    オードブルを置くだけのケータリングではなく、きちんとコンセプトを決めていますが、遊び心も大事にしています。うちは特に若いスタッフからアイディアが出るんです。場所とお客様の状況に合わせ、持参した装飾品を使って全オリジナルでつくるので、毎回見せ方が変わりますし、現場を実績としているスタッフの成長を感じますね。」

    フクリパ:博多座、平成中村座さんの緞帳(どんちょう)をイメージしたケータリング

    「僕は仕事として、ケータリングにポテンシャルと可能性をとても感じています。ソネスは今年で23年目になる10坪の小さいカフェです。ありがたいことに、カフェもケータリングを依頼されたお客様からもリアクションがとてもよく、誠実に仕事をしてお客様に喜んでいただくことが、シンプルだけどとても大事なんだなとあらためて思います。

    12月は去年に比べると50名、100名以上の大きいパーティーは、ほとんどありません。売上自体は落ちていますが、コロナ禍の中でどうやったらケータリング楽しんでもらえるかを考え、個食のオードブルを打ち出してみたところ150件ぐらい注文を頂きました。

    会社が居酒屋で会食をしない代わりに社員に(持ち帰りを前提に)個食のオードブルを提供するんです。これもコロナ禍に合わせた新しいメニューです。

    経営者はこれから常に新しい発想をし、固定概念を覆して変化していかなければと思っています。立ち止まれないし、今は発想の転換がとても大事なんだと感じています。これからも自分達だからできる仕事を、自分達にしかできない仕事を目指して、この街で頑張りたいと思います。」

    ワーキングスタイルだけでなく生活スタイルや「食」の捉え方も変わっていくコロナ禍の今だからこそ生まれた、ソネス流ケータリング。新様式の中で “食を共にする”大事さが見直され、社内コミュニケーションの新しいツールとして注目されています。

    木下雄貴 CAFE SONES オーナー

    フクリパ

    1998年 姉の恵深氏とCAFE SONES(ソネス)を薬院に開業。 CAFE SONESは福岡のカフェの草分け的存在として誕生した。2001年 姉妹店 ICONE(イコネ)をソネスと同じビルに開業。2009年 姉妹店trene(トレネ)を警固に開業。2013年 国立佐賀大学美術館にCAFE SONESSを開業。その他、2000年〜2010年まで『CAFE WEEK』を主催し、東北から沖縄まで50以上のカフェとともに10万人規模のイベントを実施。現在は、薬院(福岡)にて毎月行われる『薬院サルー祭り』を主催。様々なイベントの企画や出店、その他現在は、ケータリングにも力を注いでいる。

    ※掲載されている情報は、2021年01月時点の情報です。プラン内容や価格など、情報が変更される可能性がありますので、必ず事前にお調べください。
    2019年10月1日からの消費税増税に伴い、表記価格が実際と異なる場合がありますので、そちらも併せて事前にお調べください。

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