毎年、年末年始は親戚の集まりがあり、義両親、義兄家族、義妹、義叔母家族、私たちの家族が義祖父母宅に揃います。計16人で賑やかな会食。よくあるお正月の光景ですが、私には辛いと思う理由があるのです。
それは、私以外の大人はお酒が大好きだということ。お酒を飲む人って平気で4~5時間食卓から離れませんよね?
さらに酒癖が悪い人もいるので厄介です。今は慣れましたが、結婚当初は不妊治療中の私に「子どもができないなら早く離婚しろ」等あまりにも無神経な発言があり、帰りの車で泣いてしまったこともあります。
今では子どもも増え、会食の間は私が相手をすることに。元々子どもが苦手な私はそれも辛く、お正月の帰省にいいイメージがありませんでした。
今年は帰省しなかった方が多いと思いますが、私が住んでいる県は全国的にみるとコロナ感染人数がとても少なく、義祖父母宅は車で約15分の距離。
さすがに全く顔を見せない訳にもいかず、コロナの感染予防対策を徹底して年始に伺うことにしました。
問題は「誰が何日に帰省するか」です。夫は適当なので聞いても曖昧な返事で、当日になるまで分かりませんでした。
帰省当日、義祖父母宅にいたのは義兄家族だけでした。一番気を使わない相手でホッとする私。
世間では「大人数での会食は控える」が浸透している状態。義祖母の提案で、義祖父 → 子ども達 → 義兄夫婦と私達 → 義父母と義妹と義祖母と時間差で夕食を頂くことになったのです。
私が夕飯を食べ終わる頃、義父母と義妹が到着。「夫の飲み相手が増えて長くなるぞ」と思い、私は子どもたちのもとへ移動しました。
何時間も子守をしないといけないのか…とゲンナリしたのも束の間、滞在して2時間過ぎた頃、夫から「そろそろ帰ろうか」と鶴の一声!
毎年私が「そろそろお暇しよう」と3、4回打診してやっと帰宅していたので、もう驚きです。人数が少なく、いつもは連泊する義兄家族も早く帰るので、みんな深酒をしなかったのがよかったのでしょう。
短時間のしっぽり落ち着いた集まりでしたが、義父祖母達は久々に家族全員が集まれたことを喜んでいて、集まり自体を無しにしないでよかったなと思いました。
内心面倒だと思っていた集まりですが、こうして家族が健康で楽しくお酒が飲めることはありがたいことなんだと気付かされた2021年のお正月です。
(ファンファン福岡公式ライター/てんとう虫ママ)