息子が楽しみにしていたこども園生活。悲しそうにしている姿を見るのは、ママにとって辛いもの。
「どうしたの?」元気のない息子に聞いてみると、
「お友達がいつも蹴ってくる」との返答。
はじめは「こども園の先生に相談してみようか?」と思いましたが、まずは様子を見ることに。
公園で意地悪な子と息子が遊ぶ姿や、お迎えに行く時の状況を注意して見るようにしました。すると意地悪な子は、息子だけでなく他の友達にもおなかを蹴るなど乱暴をしているようでした。
新米ママの私にはどうすべきかがわからず、ただ黙って息子に寄り添うことしかできませんでした。
しかしその後も、意地悪な子が息子をしつこく蹴るなどの心配なトラブルが続いた為、こども園の先生に相談してみました。
その後は、意地悪を見つけた際は注意をするなど、先生も気にかけてくれるようになりました。しかし、トラブルは良くなったり、悪くなったり。解決までは至りませんでした。
意地悪な子を変えることは、実際は難しい問題です。
「母親である私の育て方に問題があるのだろうか」
「息子が悪いのか」
「このまま小学生になりいじめにならないだろうか」
など、私は先のことまで考え、完全に負のループにはまりました。
ある日、こども園に迎えに行った時、抱きついてきた息子に「ママ笑ってくれないとヤダ」と言われました。
私が心配そうな表情をしていたのでしょう。1番落ち込んでいたのは私だったのです。それからは私が笑顔になり、息子に悲しい顔をさせないようにがんばろうと決意!
やって良かった対処法(1) 息子に自信をつけるために習い事をはじめる
まず、考えたことは得意なことを作り、自信をつけてあげるということ。息子に合った習い事を探してみることにしました。
息子が選んだのは「空手」。意外にも、わが家と同じような悩みを持ち、空手をはじめる生徒が多いということがわかりました。
息子に空手は合っていたようで、目をキラキラさせて楽しそうに通いはじめました。空手を始めて3ヶ月経った頃、「意地悪な子が蹴ってきたので、やり返した」と言いました。
暴力で返すことはいけないことかもしれませんが、息子の顔は自信に満ちあふれていました。「僕は強くなった」という気持ちが何よりもうれしかったです。
やって良かった対処法(2) 息子に仲間を作る
それから、こども園以外でも気の合う友達と遊ぶ機会を多く作るようにしました。よく遊ぶ友達は息子と仲良くなり、意地悪された時は「大丈夫?」と声をかけてくれる、心強い存在に。
息子も友達を大切にする心が芽生えたようです。仲間ができたことで、息子に更なる自信がつきました。
対処を続けていくうちに、意地悪な子の乱暴は次第におさまりました。
乱暴の原因は、両親が忙しかったり、妹が生まれたばかりで親に甘えられなかったり、なんらかの事情でさみしい思いをしていたのではないかと、今となれば冷静に考えられます。
就学前の友達トラブルは、一時的なものが多いのかもしれません。
子どもが意地悪をされてしまった時、親が心配したり落ち込んだりするのは愛情が深いからこそ。
自分の子どもが意地悪されるのは避けたいことですが、プラスに考えると、心の痛みを味わうことで子どもは特別な強さや、優しさを得ることができます。
もし、お子様が友達に意地悪をされて悩んでいるママがいらっしゃったら、私の体験がお役に立てればうれしいです。
(ファンファン福岡公式ライター/こはる日和)