猫を飼ったことがある人には分かってもらえると思いますが、猫は「ペット」という感覚ではありません。
同居人、たまに(人間の)ご主人さまです。甘えてくるしぐさや鳴き声、ちょっとしたわがままに癒やされまくります。
存在だけでも癒やされるのですが、中でも肉球は、もうたまりません。仕事で疲れたなあ、ストレスたまっているなあという時に、あの肉球を触ると、一瞬で嫌なことが吹き飛びます。
触るとふわふわ、押すとプニプニ、なんとも言えない心地よさです。おもちゃの肉球などもありますが、やはり本物にはかないません。
わが家には10匹の猫がいますので、今日はこの子の肉球、次の日はあの子の肉球、と日替わりで触って楽しんでいます。
そんな肉球ですが、よく観察してみると、猫によって違っています。
皆さんは肉球と言われたらどんな色を想像しますか? おそらくピンクではないでしょうか。でも、わが家の場合、肉球が完全にピンク1色なのは、トラ柄の「りっくん」と、サバトラの「夢羽」の2匹だけです。
りっくんの肉球には、細かく見ると、ちょっと小豆色の柄が入っています。
黒猫の場合はどうでしょう?
わが家の場合、4匹いる黒猫全部が、濃い小豆色の肉球です。黒猫だけに、肉球も黒いようです。
でも、もしかしたら、黒猫でも肉球だけはピンク色の子もいるかもしれません。
もしいたら、触ってプニプニしたいです!
このあたり、学術的にはどうなのでしょう? 一度、かかりつけの動物病院の先生に聞いてみたいと思います。私の推測が合っているのか、たまたまわが家の10匹たちがそうなのか。興味深いところです。
この他には、小豆色とピンクの混合色の子もいます。
シャムミックスの風羽は、いわゆるシールポイントのような肉球です。
触り心地もさることながら、この色の混ざった感じがかわらしくて、飽きずに見入ってしまいます。
ちなみに触った感じは、ピンクの肉球は柔らかくてプニプニなのに対して、黒い肉球はやや硬めで、強い弾力が魅力です。
猫の肉球は、毛柄によって違うといわれています。
一般的には、白猫や毛色に白の割合が多い子はピンクになりやすく、黒や茶色の割合が多い子は黒い肉球が多いそうです。肉球の色は、その子が持つメラニン色素の量と関係しているという説もあります。
人間だとシミなどの原因になる、あれですね。つまり、メラニン色素が多い→毛色が濃い→肉球の色も濃い、という関連のようです。
でも、茶トラの子がピンクの肉球だったり、そもそもピンクと黒のまだら肉球の子もいるので、一概にそうとも言い切れません。そこが猫の肉球の不思議であり、魅力でもあります。
そんな肉球ですが、実は口の中の柄にも関係しているのではないか、と私は考えています。というのも、猫が大きなあくびをした時に口の中をのぞいてみると、柄がある子が結構いるのです。
特に黒猫の場合、ピンク色の口の中に、黒い模様が入っている子がほとんどです。これって、肉球とも関係あるのかな? といつも考えてしまいます。
肉球がピンクの子の口の中には、柄がなくピンク1色なので、この推測は当たらずといえども遠からず、ではないでしょうか。
口の中の柄との関係を考えるのも楽しいのですが、間違いなく関係していると思うのは、鼻の色です。肉球がピンクの子は鼻もピンク、肉球が黒い子は鼻も黒、という具合です。
猫って、観察するだけでもすごく楽しいです。
今回は、肉球の魅力について書いてみました。
猫の魅力はたくさんありますが、やはり肉球はその中でもトップ3に入るポイントです。
仲良くなった猫がいたら、「ちょっとお手々見せてね~」と言いながら、そっと肉球を観察させてもらいましょう。新しい発見があるかもしれませんよ。
(ファンファン福岡公式ライター/ひとみっくす)