「シンプルな食パンももちろんいいのですが、選ぶ楽しさもほしいですよね。当店は毎日午前10時から午後3時の間、毎時間違ったフレーバーの食パンを焼き上げています」と話すのはオーナーの三枝篤史さん。
オーナーの三枝篤史さん
例えば、8月の焼き上がりスケジュールは、午前10時「パン・ド・ミ(山型食パン)」(346円)、11時「シナモンアップル」(594円)、12時「トマト&バジル」(842円)、午後1時「小倉あんこ」(562円)、2時「レーズン」(594円)、3時「チーズ」(792円)といった具合。
焼き上がりの時間を確認して訪れましょう
看板である「食パン」(324円)の焼き上がりは各回30斤ずつ。お目当ての食パンが焼き上がる時間に狙いを定めて訪れることができ、毎時間訪れるファンの人もいるといいます。
店の看板の「食パン」には店名の頭文字「m」のかわいい焼印が
「そのように、わざわざ足を運んでくれる方を大事にしたい、そして何より焼きたてを届けたいというポリシーから、予約や取り置き、配達などはしていません」と三枝さん。狙い目の時間は、買い物客の出足が鈍い雨の日の午後1時~2時といいます。
トーストした「食パン」を割くと弾力性が強く中の生地が伸びるほど!
この店の「食パン」は、生地の甘さを控えめにしてあり、一緒に食べる具材を生かす風味です。「サンドイッチにもいいし、何よりジャムを引き立てる。だから店頭にたくさんおすすめジャムを用意しています」と三枝さん。
食事パンとして和食にも相性がよく、「納豆をのせて焼くとおいしいんですよ」と教えてくれます。
また「耳まで柔らかい」という食パンが多い中、「しっかり耳まで香ばしく焼いているけれど、それがおいしい」というのが同店のスタイル。
富士山の溶岩プレートを窯の内部に使用した溶岩窯
秘密は、富士山の溶岩を使った「溶岩プレート」の窯。高温で一気に焼き上げるので出来上がりが軽く、外は香ばしく中はもっちりした食感に焼き上がります。
フレーバー食パンで人気の「小倉あんこ」は、中にぐるぐると巻かれたあんがぎっしり。購入当日はそのままちぎって食べて、まるでふわふわのまんじゅうのような、ふくよかなおいしさを楽しみます。翌日は、厚めにカットし、バターを乗せて軽くトーストすれば「あんトースト」の出来上がり。
トーストするとまるでアップルパイのような「シナモンアップル」
「うちのフレーバー食パンはどれも具が多く水分量もあるのでずっしり重いのですが、高温が保てる溶岩窯のおかげでふんわりもっちり焼き上がるんです」と三枝さんは説明してくれました。
2種類のチーズを練り込んだ「チーズ」は端からチェダーチーズが漏れ出すほど!
定番の「食パン」と「パン・ド・ミ」以外のフレーバー食パンは、全てハーフサイズが用意され、あれこれ味を試したい人や一人暮らしの人などに人気です。
トマトが際立つピザ感覚の「トマト&バジル」は9月中旬までの予定
現在、福岡市で営業しているのは同店のみですが、いずれは九州各地に店を増やしていきたいとか。「まずはポップアップショップやイベントなどで、福岡市近郊の皆さんにうちの食パンのおいしさを知っていただけるように頑張りたいです」。
おすすめのジャムもそろっています
秋からはクルミやチョコレート系などの新フレーバーを予定。気になる人はインスタグラムで最新情報をチェックしてください。
ル・ミトロン食パン 大濠店
住所:福岡市中央区大手門3-5-10
電話:092-791-9971
営業:10:00~19:00 (なくなり次第閉店)
不定休
インスタグラム @lemitronohori