飲食、オフィス、アトリエなどさまざまな業種が入居する「冷泉荘」の一室
「昔からベーグルが大好きで、パン店でベーグルを見つけると必ず食べていたんですが、15年ほど前の福岡市内には、私が納得できるベーグルがなかったんです。そこで自分で作り、売ってみようと店を開くことに」と振り返るなかむらさん。
ベーグル専門店は今でも福岡市内には数少なく、ベーグルファンが足しげく通う店として知られています。
「午前中が一番品ぞろえがいいですよ」と店主のなかむらさん
大きなガス釜が厨房のほとんどを占める小さなお店ですが、イートインもOK。アンティークの家具や雑貨でまとめられたシャビーシックな店内は、静かな隠れ家のような雰囲気です。
客席はゆったり、アンティーク家具が並ぶ店内
生地には熊本県産をメインにした九州産小麦粉と天然酵母、うま味を感じる沖縄県産の天然塩、麦芽糖を使っています。バターや牛乳などの乳製品、卵や砂糖は不使用なのでカロリー控えめ。卵アレルギーに悩む人、ベジタリアンなどにもぴったり。「毎日食べても飽きない味わいを目指しています」と話します。
熊本県産小麦粉の風味が際立つおいしさ
季節によって種類は変化しますが、くるみやクランベリー、抹茶大納言など毎日8種類が店頭に並び、売れるとそのつど焼くという作業を午後3時くらいまで続けています。
ベーグルは焼きたてよりも、冷まして少し置いておくほうが生地のもっちり感が楽しめるのが特徴。「冷めたてがいいんですよ」となかむらさんはおすすめします。
ランチにぴったりの「今日のベーグルサンド」を注文してみました。選んだのは「生ハム・チェダーチーズ・レタス」(税別480円)。「プレーン」か「全粒粉」の生地が選べるのでプレーンにしました。ドリンクをセットすれば、ドリンク単品から150円引きの価格でお得です。
店からすぐの冷泉公園には木陰のベンチもたくさんあるので、テークアウトして気持ちいい風の中、大きな口を開けてベーグルにかぶりつくのもいいですね。
香ばしいベーグルと生ハムとチェダーチーズの塩気がマッチしていて大満足。かなりボリュームがあるので1つでおなかいっぱいになります。
期間限定の「ココナツパイン」(230円)は、ココナツパウダーのサクッとした食感とドライパインの爽やかな甘味が相性ぴったりです。「そのまま食べても、クリームチーズやピーナツバターを挟んでもおいしいですよ」と教えてくれました。提供は7月内を予定しているそうです。
リルベーグル
住所:福岡市博多区上川端町9-35冷泉荘A-11
電話:092-263-1220
営業:9:00~17:30 ※売切れ次第、閉店
火曜休