専門医がアドバイス「聞こえと耳鳴り」 もりや耳鼻咽喉科 守谷啓司先生

 加齢と共に耳も衰えるために聞こえづらくなります。耳鳴りと合わせてもりや耳鼻咽喉科(福岡市南区)の耳鼻咽喉科専門医・守谷啓司先生に聞きました。
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西日本新聞

【耳鼻咽喉科専門医】もりや耳鼻咽喉科 守谷啓司先生

 福岡県出身。山口大学医学部卒業。同学部附属病院、JA山口厚生連長門総合病院耳鼻咽喉科、国立小倉病院耳鼻咽喉科医長などを経て、1998 年「もりや耳鼻咽喉科」開業。来院が困難な患者への往診も積極的に行っている。

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脳を刺激し鍛えて加齢による聴覚の変化に対応。耳鳴り治療は「トレーニング」

聞こえの問題は耳と脳。加齢と共に耳も衰える

 聞こえにくい、聞き取れなくなるなど、耳の問題を自覚し始めるのは50歳前後の方がほとんど。年齢と共に聞こえづらくなり、高い音を聞く力が徐々に低下していきます。個人差はありますが、大きな原因は内耳の中で音波を電気信号に変換する、有毛細胞の脱落変形や減少です。

 また、耳の器官だけではなく脳の衰えも原因の一つで、音は聞こえるけれど言葉として理解しづらい場合は、加齢による脳の機能の問題になります。耳は筋肉のように鍛えることができませんが、脳は適正な良い刺激を与えることで、生涯を通じて鍛えることができます。

 耳で聞いた「音」を受け取る脳が元気であること、また、耳の血管の若さを保つために高血圧や動脈硬化、血中コレステロール値や血糖値の管理をしっかり行うことも重要です。

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耳鳴りの原因はさまざま。「耳鳴り再訓練法」で耳を慣らす

 「耳鳴り」とは、外から聞こえる音ではなく耳の中で感じる音で、基本的に「本人以外の人には聞こえない音」です。

 耳鳴りの原因のほとんどは、加齢による耳の機能の衰えですが、若い世代でも、大きなストレスなど精神的な問題が原因となることがあります。また、事故による耳の損傷や脳の病気で耳鳴りが発生することもあります。

 一過性の耳鳴りは時間と共に消えますが、多くの場合は24時間耳の中で鳴り続け、気にしないようにしていても気になってしまいます。それならば「積極的に耳鳴りに慣れよう」というのが、「TRT(耳鳴り再訓練法)」。一般には耳鳴り治療と呼ばれていますが、私は「脳のトレーニング」と患者に説明しています。

 耳に装着するサウンドジェネレーターや補聴器で、小さな音や外の音を聞き続けることで耳を慣らすというもので、個人差はありますが半年から2年ほどのトレーニングで、耳鳴りの音が気にならなくなります。耳鳴りによる精神的負担を抑えることで、QOL(生活の質)もグッと上がります。一生続ける訓練ではなく、慣れたら「卒業」できると伝えています。

 耳鳴りは自分しか聞こえないので、つい一人で悩みがちですが、ぜひ専門医に相談してください。

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