サンドイッチ専門店「イグニッションスイッチ」は、オーナーの白木正信さん曰く「『トムとジェリー』に出てくるようなボリューミーなサンドイッチ」が楽しめるお店です。木製家具が並び、アメリカンバイクやネイティブアメリカンをモチーフにしたアートが壁に飾られるなど、アーリーアメリカン調でまとめられた空間は、白木さんの趣味を反映させたものだといいます。
オーナーの白木正信さん。店オリジナルのボーリングシャツでお出迎え
「無骨な男っぽいイメージでしょう、サンドイッチもボリュームがあるし。だからオープン前は男性客が多いかなと思っていたんですが、ふたを開けてみたら9割女性客です」と白木さんは笑います。
注文を受けてから焼き始めます。鉄板で焼くので外サクッ、中フワッ
飲食店を経営したいと脱サラし、東京都内の評判の店を100軒以上食べ歩いて「一番おいしい」と思ったハンバーガーの有名店「ベーカーバウンス」(東京都世田谷区)で修業。この店は2013年にオープンさせました。
「ハンバーガーの店にしなかったのは、当時福岡には自分が納得できるサンドイッチの店がなく、それなら自分でやろうと考えたからです」と白木さん。
ハンバーガーに比べて入る野菜の量も多く、カット面の見た目が華やかなことから女子ウケしているのかも、という自慢の「BLTCAサンド」は、片面にバターを塗り、鉄板でパリッと香ばしく焼き上げた食パンに自家製のスモークベーコン、レタス、厚切りトマト、チェダーチーズ、アボカドを挟んだ、ボリュームたっぷりのホットサンドです。
これにコールスローなどのサラダ、フライドポテト、ドリンクが付いて税込み850円というからうれしい価格ですね。なお、テイクアウトも同価格ですがドリンクは付いていません。
自家製スモークベーコンの風味が絶品「BLTCAサンド」
「業務用のサンドイッチ用の食パンは24枚切りといわれる厚みですが、うちは26枚切りで通常より薄くカットしています」と白木さん。その理由は、注文を受けてから表面を焼きあげるサクッという歯ざわりを追求しているのと、主役である中身を引き立てるためにパンはできるだけ脇役でいてほしいからと話します。
長時間スパイスに漬け込んでスモークした自家製のベーコンは絶妙な塩気で風味豊か。スモークサーモンも同じようにスモークし、さらに「スペシャツカツサンド」(900円)に使われているミートソースやフライドポテトに使うケチャップも全て手作りです。仕込みに手間と時間がかかるので、現在はランチ営業のみ、ディナーは予約が入ったときだけ営業しているそうです。
スイーツ感覚の「ビタースウィートプリンサンド」。カラメルの香ばしい風味がクセに
「予約販売のみ」(前日午前中までに電話を)のスイーツ系サンドも評判です。中でもカラメルをぬった黒糖パンに2cmほどの厚みの手作りプリンとホイップした生クリームを挟んだ「ビタースウィートプリンサンド」(850円)は人気の品。
カラメルがしみたパンがじゅわっと口の中で溶け、昔ながらのしっかりした硬めの食感のプリンが存在感を放っています。テイクアウトの場合はホイップクリームではなく練乳をパンにぬるそうで、どちらも好きというファンが多いそうです。
アーリーアメリカン調の店内。ダーツマシンもあります
ランチタイムは周辺のビジネスマンやOLで満席だそうですが「アツアツサクサクの瞬間のために一切作りおきはしていません。テイクアウトする人には『よかったら店内で食べて行かれませんか』と声をかけているほどです」。
オープン直後の午前11時半前後がねらい目の時間帯だそうです。
手作りの「トマトケチャップ」(700円)は予約販売
週末やイベント時にはキッチンカーであちこち出店しているらしく、出店場所や休業日情報など詳細は店のfacebookで確認を。
イグニッションスイッチ
住所:福岡市博多区下川端町8-11
電話:092-262-5678
営業:11:30~14:30(L.O.14:00)、ディナー営業は4人以上での予約のみ
日曜、イベント出店時休