専門医がアドバイス「肩関節の痛み」 諸岡整形外科 木村岳弘先生

 日常生活に欠かせない肩の動きと痛みの関係について、諸岡整形外科(福岡県那珂川市)の整形外科専門医・木村岳弘先生に聞きました。
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【整形外科専門医】諸岡整形外科 木村岳弘先生

 鹿児島県出身。高知大学医学部卒業。九州大学医学部整形外科入局、福岡赤十字病院、新日鐵八幡記念病院などを経て、2016 年「諸岡整形外科」医局長就任。主に肩関節と上肢の疾患を専門としている。

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その肩の痛み、本当に五十肩? 腱板断裂かもしれない。早めの受診で適切な診断を

日常生活に欠かせない上肢の動きを司る肩関節

 「肩関節」は上肢を動かすために必要不可欠で、人間の関節の中で最も大きな可動域をもつ関節です。上腕骨、肩甲骨、鎖骨で構成され、体幹とこれらの骨が連動しながら動きます。

 当院に肩の痛みで来院される多くの方が40歳以上です。この年代でまず思い浮かべる疾患といえば、通称「五十肩」と呼ばれ医学名では「肩関節周囲炎」です。五十肩は原因が不明で、肩の痛みと「拘縮」と呼ばれる肩の運動制限を伴う疾患です。ほとんどの方がリハビリで治癒し、自然治癒も多く見られます。

 しかし、来院された方を実際に診察すると、五十肩ではなく他の疾患であることも多いです。特に、中年以降に多くみられる疾患が「腱板断裂」です。腱板は肩甲骨と上腕骨をつなぐインナーマッスルという筋肉が、上腕骨頭にくっつく部分です。腱板の役割には、肩関節を安定させ、腕をあげたり捻ったりする作用があります。この腱板が断裂すると、肩の痛みや腕があがらない、力が入りにくいなどの症状が出ます。原因としては、加齢による腱板の老化(変性)により腱板が切れやすくなることです。

 治療はリハビリ、注射などの保存治療と手術治療があります。症状、断裂の広がり、年齢などを考慮して治療方法を決定します。

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大きな手術になる前に早めの受診を

 手術治療はほとんどの場合、関節鏡(内視鏡)を使って断裂した腱板を修復します。おおよそ1時間前後で手術は終わります。しかし、腱板断裂は放置しておくと断裂が広がり、修復が難しくなることがあります。その場合は、太ももからの腱の移植(大腿筋膜移植)や、人工関節置換術が必要となり、大きな手術となります。手術を行う場合は、断裂が広がる前に行った方が体への負担も少なく治りも良いです。

 五十肩と思ってしばらく放置し、いよいよ悪くなって受診した時にはすでに断裂が広がっていた…ということもあります。肩の痛みが続く場合には、早めに受診するようにしましょう。

※掲載されている情報は、2020年02月時点の情報です。プラン内容や価格など、情報が変更される可能性がありますので、必ず事前にお調べください。
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