最悪の年明けか!? そのとき私を癒やした娘のかわいい勘違い

 新しい年を迎えると、気持ちが引き締まるように思いませんか? 私がいつも年越しの時に願うのは、「新年は穏やかな心で、いつも笑顔で過ごせますように」ということ。けれども数年前、ある出来事のために心穏やかには迎えられない年明けがあったのです。
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「来年はイライラしない」そう誓ったのに…!

 その年の年末は大忙しで、大みそかにやっとリラックスできた夫と私は、当時3歳だった娘を寝かしつけた後、2人でゆっくりお酒を飲んでいました。

 いつの間にか紅白歌合戦も終わり、除夜の鐘が鳴る時間。近所の神社から聞こえてくる鐘の音に気分も清々しく、今年こそは絶対にイライラピリピリしないと、私は心に誓ったのです。そして夫よりも先に布団に入り、娘の温もりに癒やされながらあっという間に眠りにつきました。

 ところが、しばらくして私はびっくりして飛び起きました。びっくりの原因は夫のイビキ!

 夫は普段から時々イビキをかきますが、この日のイビキはすさまじくて。お酒のせいもあるのでしょうが、ゴジラが襲ってきたのかと思うくらい、地鳴りがするほどの大イビキでした。

 私は自分の頭を枕の下に突っ込んで何とかしのごうとしましたが、うるさすぎて眠れません。夫をこづいたり、頬をたたいたりもしたのですが、まるで効果はなく…。

 そうこうしているうちに、ぐっすり眠っていた娘まで目を覚ましてしまったのです。

 怪獣の遠吠えのような夫のイビキに
 「怖い…」とおびえる娘を連れて、私は布団を抱えて隣の部屋に移動しました。

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避難した部屋で過ごせた娘とのすてきな時間

 その部屋は狭いので、布団が1組しか敷けません。私と一緒に布団に潜り込んだ娘は、いつもと違うシチュエーションにワクワクしているよう。こうなるともうお目々はパッチリで、眠る気配はありません。

 睡魔と闘いながら、絵本を読んだりおしゃべりしたり。しばらく娘の相手をしていた私ですが、もう眠くて眠くて。

 「お正月はおめでとうって言うんだよね? 今日はもうお正月なの?」と聞いてくる娘に、時間的にはすでにお正月だとは思いつつ、

 「お日さまが出たらおめでとうって言おうね。だから今はもう寝ようね」と言い聞かせたのです。

 すると娘は、「お日さまにおめでとうって言うの?」と。

 私はその言葉にきゅっと胸をつかまれました。もちろん、娘がちょっと勘違いして言ったセリフなのは分かっています。でも「お日さまにおめでとう」って、なんてすてきな響きだろうと思ったのです。

 いつの間にかスヤスヤ眠りについた娘の寝顔を見つめていると、私の心はすっかり温かくなり、楽しくなってきました。新年早々、夫のイビキに母娘そろって逃げ出し、狭い部屋で寝ているなんて、笑い話みたいに思えて。

 一時は最悪な新年の幕開けだと思いましたが、娘のかわいい一言のおかげで、今ではこれまでに一番幸せな年明けの思い出となっています。

(ファンファン福岡公式ライター/あいちー)

※掲載されている情報は、2020年01月時点の情報です。プラン内容や価格など、情報が変更される可能性がありますので、必ず事前にお調べください。
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